■創業時に必要な会社の設立や諸手続きなどのスキル、これは少しのお金で解決できます。

廉価で手伝ってくれる専門家も星の数ほどおられます。当事務所でもお手伝いします。

書籍を購入して自分で進めるか、専門家に依頼するか、いずれにしても大した問題ではありません。

 

■大切なのは、今から始めようとする事業が立ち上がるかどうかです。

創業から一定期間経過した時に、

○「イメージ通り順調に立ち上がった」社長もおられます。全体の10%ぐらいでしょうか。

レアな幸運と実力の持ち主です。

○「紆余曲折を経て、何とか無事に立ち上がった」社長もおられます。

全体の30%ぐらいでしょうか。

成功者の大半はこのパターンです。

この結果は、今貴殿が想定しておられる『仮説』通りに事業は立ち上がらないと

いうことを示しています。

○「何とかやっているが、当初の目論見には程遠い状況だ」とおっしゃる社長もおられます。

全体の30%ぐらいでしょうか。

「独立しない方がよかったかも」との声も聞こえます。

○「廃業、又は、清算すべき状況」の社長もおられます。全体の30%ぐらいでしょうか。

※上記の比率は感覚的な数値です。ご容赦ください。

 

■成功の確立を高くするためには、社長として、経営に対する考え方をしっかり持つことが

重要です。スキルではなく考え方です。

 

1.最初に『大きな成功』のイメージを漠然とでも持ちましょう。

事業がうまく行った暁には、このようなことが実現する、

顧客は…、従業員は…、自分は…こうなる、

大きなイメージ・夢を持ってください。楽しい想像です。

精一杯イメージを膨らませてください。

・N年後、貴社は、どんな風になっていますか?

・どんな顧客が、どんな風に喜んでおられますか?

・会社の規模はどれぐらいですか?年商は?利益は?従業員の数は?支店は?等々

 

2.次に『大きな成功』の途上の『創業の成功(デスバレーを越える)』ポイントを

明確に定義しましょう。

併せて、『創業の成功』のための『仮説1』を立案しましょう。

・損益分岐点を最初に超える時の、月次損益を想定しましょう。

売上高、粗利益率、販管費はいくらですか?

・損益分岐点を超えるまでに、どれくらいの時間と、どれぐらいの資金が必要ですか?

・そのために、何から始めて、どの程度実行しますか?

・上記が、今の自分の力に対して力相応ですか?検証しましょう。

※上記の1.と2.を区分してください。まずは目先の目標である2.を念頭に置いて

経営してください。

1.を想定すると間違えます。また、創業の計画は2.です。1.ではありません。

創業融資計画書に1.を書くのは間違えです。

 

3.『仮説1』が立案できたら事業を開始しますが、『仮説1』を鵜呑みにしないこと、

これを忘れないでください。

・『仮説1』に沿って事業を開始しますが、『創業の成功』収める時には、

『仮説10』程度に進化しているはずです。

・『仮説1』を確実に執行しながらも、『仮説1』に執着し過ぎない、

常に『仮説2』を探し求めることがコツです。

※短命な創業社長は、創業時に立案した『仮説1』を進化させることが

できなかったケースがほとんどです。

そもそも創業時に、創業後のすべてを想定した『仮説』を立てることは不可能です。

やりながら変化させる、これが『仮説』です。

 

4.『仮説』を立てるために、『仮説』を執行するために、社長にはたくさんの知見が必要です。

知見は多い方がよい、当然です。そのためには、勉強と、それを学び受け入れるための謙虚さが必要です。

・「無知の知(自分が知らないことを自覚すること)」、これが謙虚さの本質です。

・「無知の無知(自分が知らないことを自覚しないこと)」、上手く行きません。

※どんなに優秀な人生を送ってきたとしても、創業社長は社長としては若葉マークです。

また、少しぐらい成功しても、世の中にすごい人は大勢います。

乾いたスポンジのように、世の中からどんどん吸収していきたいものですね。

 

■創業者様の成功を祈念しています。

『大きな成功』のイメージをお聞きします。大いに語ってください。

『大きな成功』の途上の『創業の成功(デスバレーを越える)』ポイントを具体的に模索しましょう。

『仮説1』を数値計画に落とし込みましょう。『仮説』の検証をお手伝いします。

我々の持ち合わせている『財務の知見』を最大限ご提供します。活用ください。

今貴殿が想定しておられる『仮説』通りに事業は立ち上がらないということを想定してください。

「紆余曲折を経て、何とか無事に立ち上がった」成功者の大半はこのパターンです。

紆余曲折は成功のために通過する必要なプロセスです。

 

創業融資サポートの詳細についてはこちら>>

http://www.kagawa-keiri.com/230/

銀行融資プランナー協会が推奨する中小零細規模企業の財務方針に、

「銀行融資は借りられる時に借りられるだけ借りておく」というものがあります。

この方針について、関与先様から「借入が増えると銀行からの評価が下がるのでは?」という

ご質問を度々頂戴します。

本質問について、関与先様の実例に沿って解説致します。

 

■ A社の事例

業歴6期の卸売業を営むA社の事例です。年商4億円、経常利益5百万円、

借入残高4千万円の時に関与を開始しました。

売掛期間、在庫期間が長く、運転資金の確保に苦慮していましたので、

弊所が関与して4千万円の資金調達を行いました。

当然ながら決算時には、前期の決算に比べて借入額が倍増しています。

また、業績も僅かながら減収減益となっていました。

しかし、そのような決算書を銀行に提出したにも関わらず、

すぐに複数行から新たな融資の提案をもらいました。

 

このような事例はA社だけでなく、多くの関与先様で日常的に起きています。

このことから、借入の増加が、その後の資金調達に直接的な悪影響を及ぼさないことが

分かります。但し、次の点もあわせてお伝えしなくてはなりません。

 

A社の借入増加が資金調達に悪い影響を及ぼさなかった理由は、

まず、増加した借入金の使途が収益弁済を必要としない運転資金であったこと、

次に、借入の大部分が預金に滞留していたことにあります。

さらに付け加えるならば、今期の増収を見込む事業プランを示して、

増加運転資金のニーズもお伝えしていたことです。

「借入が増えたら銀行の評価が下がる」というのは、一瞬説得力があるようにも感じますが、

借入の中身や使い道の議論を取っ払った非常に雑な考え方です。

 

もちろん、財務内容によって各企業の借入可能額は決まっていますので、

際限なく借入ができる訳ではありません。

A社の調達余力も、借入の増加に伴って小さくなっていきます。

但し、これは銀行からの評価が下がったのではなく、実力相応、

最大限の調達ができていると考える方が健全です。

 

銀行対応については、正確な情報が少ないがゆえに、誤った情報や、

浅い議論に基づいて銀行対応を実践しているケースを散見します。

間違った銀行対応は、貴社の成長の芽を摘むだけでなく、

取り返しのつかない結果を招く危険性もあります。

銀行対応にまつわる話は、感覚的に受け入れるのではなく、

実証的な話かどうかを判断基準にしてはいかがでしょうか。

 

銀行融資プランナー協会が推奨する、

「銀行融資は借りられる時に借りられるだけ借りておく」という財務戦略は、

多くの中小零細規模企業様にとって、有益であることが実証されている財務戦略です。

銀行の評価を下げるどころか、追加融資の提案を受けやすくなっているのが実情です。

ご安心ください。

「一生涯、出来るだけお金に困らない経営をしていただきたい。」と思っています。

「社長は、資金繰りではなく、マーケティングやマネージメント…、

売上や利益を作る前向きな仕事に注力していただきたい。」と思っています。

そのためには、困る前に、金融機関対応や財務に対して、早め早め、

そして継続的な対応を行ってください。

 

■自己診断を行ってください。

 

○向こう1年間、資金繰りに困ることは100%ありませんか?

A.100%ない(   )

B.わからない (   )

○現預金月商倍率は、最も少ない時でも1.3倍以上ありますか?

A.1.3倍以上ある      (   )

B.それ以下だ、またはわからない(   )

※上記の二つが共にA.に○が付く社長様、この状態を堅持してください。

どちらか一方にでもB.に○が付く社長様、今すぐ確認及び対応が必要です。

至急ご相談ください。

 

○金融機関からの融資要請をお断りしていませんか?

A.断っていない(   )

B.断った   (   )

○運転資金の借り入れ後、13か月以上借り替えを行わずに放置していませんか?

A.放置していない(   )

B.放置している (   )

※上記の二つどちらか一方にでもB.に○が付く社長様、できればA.で対応してください。

 

○返済のみを続けながら、かつ、当面赤字決算が続きそうな会社様?

A.リスケしている(   )

B.放置している (   )

○リスケしている会社様、返済はしていませんよね?

A.返済額は0円だ   (   )

B.一部返済を続けている(   )

※上記の二つどちらか一方にでもB.に○が付く社長様、今すぐ確認及び対応が必要です。

至急ご相談ください。

 

○前回借入れた金融機関借入に対する資金使途違反や報告義務違反は犯していませんか?

A.絶対犯していない       (   )

B.わからない、または違反している(   )

○バランスシートの現金や仮払金、役員貸付金は膨らんでいませんか?

A.膨らんでいない        (   )

B.わからない、または膨らんでいる(   )

○子会社への出資金や、貸付金が膨らんでいませんか?

A.膨らんでいない        (   )

B.わからない、または膨らんでいる(   )

○納得できない理由で、金融機関借入を断られたことはありませんか?

A.無い(   )

B.ある(   )

○簡易キャッシュフローはプラスですか?

A.プラスだ          (   )

B.わからない、またはマイナスだ(   )

○実態債務超過に陥っていませんか?

A.債務超過ではない。     (   )

B.わからない、または債務超過だ(   )

※上記の六つのどれか一つでもB.に○が付く社長様、今すぐ確認及び対応が必要です。

至急ご相談ください。

 

○直近に金融機関借入を行う予定はありますか?

A.予定はない(   )

B.予定がある(   )

○直近に金融機関借入を申し入れたが、

A.希望額を借入れできた(   )

B.断られた      (   )

○大きな投資を控えているが、その投資のシミュレーションは?

A.綿密にシミュレーションを行う予定(   )

B.勘で判断する予定        (   )

※上記の三つのどれか一つでもB.に○が付く社長様、ご相談ください。

 

■自社の財務状況を金融機関目線も踏まえて理解してください。

・お金の心配をしないために、早め早めに備えましょう。

・資金が必要な時に借入れができる状況を作っておきましょう。

逆に、借り入れができる状況の時に、資金調達を行いましょう。

・自社の決算書の状況を知っておいてください。直すべきは直すように経営してください。

 

■簡易診断を無料で行います。

決算書二期分を持参いただき、当事務所にお越しください。

決算書を拝見しながらお話を聴かせていただきます。
※お電話かメールで、事前にアポイントをお願いします。

・貴社の状況が複雑でない場合は、その場で今後の方向性を助言いたします。

・状況が複雑な場合は、少しお時間を頂戴しますが、貴社の状況を分析の上、

ご報告いたします。その後の対応についても助言いたします。

この簡易診断の費用は無料です。

■四十年前、街の商店街は人波であふれていました。

大半のお店は活況で、経営もうまく行っていたはずです。

店主の方々は、同世代のサラリーマンより優雅に暮らしていたように思います。

車社会の到来は、大型のショッピングセンターの大量出店と相まって、

多くの商店街からにぎわいを奪いました。

 

時代を謳歌した大型店も、小商圏に高密度で出店するコンビニエンスストアーに、

その勢力を奪われつつあります。

再編を行い、規模の利益を追求することでその勢力を何とか維持しているように見えます。

そのコンビニエンスストアーも、業態の見直しに必死です。

高齢化社会を見据えて、調剤薬局との複合店を始めたり、セルフコーヒーを売りだしたり、

日々変化を遂げています。

一方、ネットショッピング各社が、大きく業績を伸ばしています。

流通業界は、激変しました。さらに、変化し続けています。

 

■今年生まれた子供たちが就職する業種の半分は、今は無い業種だと言われています。

二十年後には、今の業種の半分が無くなり(または、大きく形を変え)、

半分が新たに生まれるとの仮説です。

流通業界の変遷を見ていると、オーバーな仮説ではないように思えます。

流通業界だけではありません。その他の業界でも、同じ事が起きています。

これからも起こります。

 

■ダーウィンの進化論『この世に生き残る生き物は、最も強いものか。そうではない。

最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ。』を思い出します。

(※注記;この言葉を、ダーウィン自身が言葉にしたかどうかについては、

見解が分かれているようです。)

変化に対応できることが、生き残れる企業の条件なのでしょう。

 

■変化への対応とは何か?

何か新しい事、何かすごいものを創り出そう…こう考えてしまうと行き詰ります。

発明家のトーマス・エジソンは『完璧だと思っても、もうひと押しすれば、おまけが手に入る』との

言葉を残しておられます。

この言葉には、大きなヒントがありそうです。

さらに成長しようと考える時、人は新しいものに飛びついてしまいがちです。そうではなく、

今あるものをより良くしなさい、一歩となりを探しなさい、とおっしゃっているように思います。

 

■今の商品やサービスを『もうひと押し』してみましょう。

○今ある商品やサービスに改善・改良を加えましょう。

・改良を施して完成度を上げましょう。

・より良い原料を使って、高品質化を図りましょう。

・高価格帯に挑戦しましょう。

○今ある商品やサービスに、何か機能を付加しましょう。

・便利な機能を付加してみましょう。

・余分な機能を除いて単純化することも検討してください。

○顧客ターゲットを絞り込んだ、新しい商品やサービスを開発しましょう。

・よりニッチなターゲットに限定してみましょう。

○特定の顧客をターゲットにした、新しい商品やサービスを開発しましょう。

・新しいニッチマーケットを狙ってみましょう。

 

■大きな変化は、日々の改善・改良の延長線上にあります。

・毎日毎日『もうひと押し』を考え続けましょう。

・時々小さな改良点が見つかります。改良しましょう。

・これを続けていると、一年単位では相当大きな変化が起きてるはずです。

・三年・五年・十年の計でみると、とんでもない大変化になっています。

 

■変化を実感する企業経営を、意識して実行しましょう。

○会社のビフォーアフターを確認してください。

・三年前の経営と、今年の経営を比較してください。

・今年の年初の経営と、今年の年末の経営を比較してください。

何がどう変化していますか?整理してください。

・今年の年末と、来年の年末はどう変える予定ですか?

・今に対して、三年後はどう変える予定ですか?

具体的に何をどう変えますか?整理してください。

 

繰り返しますが…

○『この世に生き残る生き物は、最も強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。

そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ。』(ダーウィンの進化論)

○『完璧だと思っても、もうひと押しすれば、おまけが手に入る』(発明家のトーマス・エジソン)

 

偉人の名言を記憶に留めましょう。

融資を受ける立場からすると、低い金利でたくさん借りたいと思うのは当然です。

しかし、信用力の低い中小企業の場合、現実はそうはいきません。

金利を優先するのか?それとも金額を優先するのか?という選択を迫られます。

 

年商約3,000万円のある会社の事例です。銀行に融資を申し込んだところ、

当初は「3,000万円ぐらい狙いましょう。」と大変乗り気だったようです。

しかし、提案内容が保証協会の保証付き融資であったため、保証料を考えると

実質的な金利が高くなるとして、プロパー融資で提案するよう依頼しました。

さらに、日本政策金融公庫から1%台の金利で調達していることを引き合いに出し、

金利面の注文もつけたようです。

 

結果、最初は乗り気だった銀行の担当者も、いつの間にかトーンダウンしてしまい、

「500万円ぐらいだったら・・・」という提案になってしまったとのことです。

 

銀行から見た場合、保証協会の保証があれば、最終的な回収の懸念は殆どありませんので、

大きな金額を融資することができます。

ただ、借り手からすると、国に対して別途保証料を支払わなくてはなりません。

一方、プロパー融資は保証料がかかりませんので、実質的な金利は総じて安くなります。

しかし、銀行から見ると、高いリスクを取りますので、融資審査は相当厳しくなります。

「中小企業が低い金利でたくさん借りることは難しい。」という理由はここにあります。

 

そもそも、金利は貸し手の条件です。「希望金利以上であれば借りない」という明確な方針が

あるならば、借り手が条件提示をしても構いませんが、「借りること」が本来の目的であれば、

金利の注文はつけない方が良さそうです。

 

金融機関は重要な取引先の1つです。貴社の販売先や仕入先と同じように接してみては

いかがでしょうか。

例えば、貴社がどうしても仕入れたい商品を持っている大手の企業に初めて訪問したとします。

まだ販売してもらえるかどうかも分からない状態なのに、いきなり最安値の仕入先を

引き合いに出して、値段の交渉を始めたら、きっと商談はうまくいかないはずです。

 

ビジネスの条件は相手との力関係で決まります。借入も同じです。

貴社が相当強い立場にないならば、「金利に拘るのか」「金額に拘るのか」目的を明確にして

交渉にあたることをおすすめします。

■仕事に追われる人生は大変です。

ビジネス初心者の二十代ならいざ知らず、四十代までには、仕事を主体的に

進められるようになりたいものです。

主体的に行う仕事は、案外楽しいものですが、追われる仕事は辛いですね。

 

○いつも納期に追われてバタバタしている人がいます。

・他人に決められた納期を基準に、仕事をしているからでしょう。

・納期が迫るまで仕事を始めない、との見方もできます。

 

○一方、粛々と腰を据えて仕事を進める人がいます。

・自分で仕事のスケジュールを組み立てているからでしょう。

・納期が迫る前に、先手を打っている、との見方もできます。

 

この違いが何故生まれるのか、検証してみましょう。

 

■仕事の進め方に違いがあるように思います。解明しましょう。

仕事を区分してみましょう。区分する基準を二つ用意します。

 

○重要性の有無が一つ目の基準です。

・その仕事は重要か、重要でないかの区分です。

 

○緊急性の有無が二つ目の基準です。

・急ぎか、急ぎでないかの区分です。

 

○重要性と緊急性を組み合わせると四つに区分出来ます。さらに、それらの仕事に対して、

取り組む順位を付けると、一般的には以下になりますが…

1.急ぎで、重要な仕事。

2.急ぎで、重要性の低い仕事。

3.急ぎでない重要な仕事。

4.急ぎでもなく、重要でもない仕事。

 

○上記の順位は模範解答の様ですが、実は正解ではありません。

本当は、3の『急ぎでない重要な仕事』を最初に持ってくるべきなのです。

言い方を変えると、1と2の仕事を極力減らすために、3の仕事にしっかり取り組むことが

重要なのです。

 

■良く考えてください。

○そもそも、重要な仕事を急いで行う事は間違えです。

・重要な仕事は、じっくりと腰を据えて取組むべきであって、急いで対処すべきではありません。

・もちろん、急なトラブル等は、最優先で対応すべきですが、そもそも、そうならないように先手を

打つべきです。

・言い方を変えると、重要な仕事を急ぐタイミングまで持ち込むこと自体が間違えです。

 

■いつも納期に追われてバタバタしている人は、

1.急ぎで、重要な仕事。

2.重要性は低いが、急ぎの仕事。に追われる人です。

 

○『急ぎでない重要な仕事』に取り組むことが出来ていません。だから急ぎの仕事に追われます。

また、急ぎの仕事を終えると、次の仕事に取り組みません。先を見越すことが出来ていません。

ただ、納期を守り、日々の仕事への支障が出にくく、多忙であるために、仕事ができているとの

錯覚を抱いてしまいます。本人が自分の力不足に気付きません。これも大きな問題です。

 

■粛々と腰を据えて仕事を進める人は、

1.急ぎで、重要な仕事。

2.重要性は低いが、急ぎの仕事。

3.急ぎでない重要な仕事。

1と2をさっさと片付けて、3に取り組み続ける人です。

 

○『急ぎでない重要な仕事』に継続して取り組んでいるので、1や2に費やす時間が極端に

少なくなります。本当に重要な仕事に充てる時間を確保できます。

 

■本当に重要な仕事には、(外部から決められる)納期はありません。

○本当に重要な仕事とは、自社や自分の近未来・未来を決めるための仕事です。

外部から与えられる納期はありません。仕事の本質はここにあります。

○営業の仕事で例えるなら、

・納期の迫った提案書を作る仕事は、急ぎで重要な仕事です。

・一方、受注するための大局的な攻め方を考える仕事は、『急ぎでない重要な仕事』です。

○資金繰りの仕事はこれの典型です。

・目先の資金繰りは、急ぎで重要な仕事です。

・一方、『お金の心配をしないための財務戦略を継続して打つ』、

これは『急ぎでない重要な仕事』です。

後者がしっかりできていなければ、前者の様な急ぎ仕事がたくさん生まれます。

後者をしっかり済ませておけば、急ぎの仕事はほとんど生まれません。

 

●これらの本当に重要な仕事こそが社長の仕事です。

急ぎの仕事ばかりに追われていては、いつまでも仕事の主導権を取ることはできません。

忙しいからこそ、『急ぎでない重要な仕事』の時間を確保して、近未来の忙しさから抜け出す

種をまきましょう。

 

今日一日の、先週一週間の仕事の内訳を検証してください。

事業力が同程度の会社が競合した場合、資金力のある方が必ず優位に立ちます。

資金は、貴社の現在の事業力を、最大限にする役割を果たします。

 

また、資金は時間的な余裕を生み出します。

資金力がなければ事業が大きく育つ前に刈り取りを始めなくてはなりませんが、

資金力があれば、事業が大きく成長するまで、時間をかけてじっくりと育てることができます。

 

中小企業は、資金力を強化する取り組みが総じて弱いと感じます。

もちろん事業力を高めることが優先ですが、事業力はそのままでも、資金力を強化することで、

大きく業績を伸ばせる可能性を秘めている中小企業は多く存在しています。

 

資金力を高める方法は簡単です。

資金調達先は、主に金融機関ですので、主要な取引先に対して行うのと同様、

金融機関対応の専任担当者を置くことです。

売上の拡大など、事業力を高めるために、主要な販売先、主要な仕入先に対しては、

丁寧かつ迅速な対応を常に心がけていると思います。

顧客が自社を選び、取引を拡大してくれるよう、相当な労力を費やしているはずです。

 

資金を供給してくれる金融機関も、貴社にとっては最も重要な取引先だと考えると、

主要な販売先や仕入先と同様、相応の労力を費やす必要があります。

「資金が必要な時だけ対応する」、「片手間に対応する」ということでは、

資金調達力を高めることはできません。

 

具体的には、いつでも金融機関のリクエストにこたえられるよう、専任の担当者をおいて、

以下の業務にあたらせることが理想です。

・試算表を毎月作成する経理体制の構築

・中長期の資金繰り計画の立案

・資金調達計画の立案及び実施

・資金の予測管理を行うための資金繰り表の作成

・金融機関に対する利益や資金状況の定期報告 etc

 

これらの対応は、一般的には財務部が担う役割になります。

財務部の設置が難しい場合は、弊所が提供している財務部長の代行サービスをご活用ください。

■成長局面の会社様、売上をしっかり伸ばしましょう。

ただし、

○粗利益率の管理をしっかり行ってください。

○固定費の管理をしっかり行ってください。

成長局面の一年間で、売上高が前年比40%増、粗利益率が▲8%、

固定費が40%増…大幅な赤字に陥った会社様もあります。

 

企業経営は、売上高・粗利益率・固定費、この三つの要素で構成されています。

この三つをバランスよく組み合わせることができた時、成長と高収益を実現できます。

このケースでは、売上高を優先し過ぎたために、粗利益率を過度に犠牲にしてしまいました。

結果、大幅な赤字転落となりました。

売上高の伸びを少し抑えて、同時に固定費の伸びも少し抑えて、粗利益率を守る戦略を

立案できておれば、このようなことにはなっていなかったはずです。

当該年度のスタート時に、社長様は、「とにかく売上高を伸ばす」と考えておられたことでしょう。

そうではなく、例えば、「売上は伸ばしたいが、粗利益率は横ばいを維持する、固定費は

20%以上膨らまさない。売上高は20%ぐらい伸ばす。」この様な決意で臨んでおれば、

このような大幅赤字には転落しなかったはずです。

業績は社長の想いの結果です。ある意味、社長の想いが実現したようです。

 

■成長局面の会社様、管理体制の整備をお願いします。

○品質管理の徹底をお願いします。

○労務管理の徹底をお願いします。

○取り扱うサービスや商品数の管理の徹底をお願いします。

 

創業から急激に成長する過程において、事業立ち上げを最優先して行った結果、

品質問題での取引先トラブル、労務問題の発生、品ぞろえの拡大による利益率の

急激な低下に陥った会社様もあります。

 

成長のスピードが速ければ速いほど、会社は様々なトラブルに遭遇します。

ある種の必然であり、悲観する必要はありませんが、一つ一つ解決していかねばなりません。

解決できないままで、さらに加速を続けると、致命的な問題を起こしてしまいます。

成長スピードが実力と比して過度に速ければ…

○サービスや商品の品質トラブルを起こします。

品質を守るための仕組みや投資が必要です。

○多忙な業務を現従業員の頑張りのみに長期間依存しておれば、必ず労務問題が発生します。

社内からだけではなく、監督官庁からの厳しい罰則を受けるかもしれません。

未経験の方にはわかりにくいかも知れませんが、労務問題のダメージは強烈です。

○また、一点特化ではなく、面を拡大しながらの成長は、生産性の悪化を招きがちです。

次の成長のための停滞も、時には必要です。

 

■成長局面の会社様、経営を管理してください。

経営には、管理できることと、管理できないことがあります。

管理できる重要なことを管理して、管理できない重要なことをリスクとして認識し

備えることが重要です。

○会社には各社特有の要諦があります。管理すべきこと、リスクと捉えるべきことは、

この要諦です。見つけ出して、管理項目に、リスク項目にあげてください。

○各社共通で管理すべき項目は、

・資金繰り

・(結果としての)売上高

・粗利益率

・固定費

・生産性

・利益

等々です。

動きの速い会社様ほど、管理は重要です。実行してください。

 

伸ばせる時に伸ばさなければ会社は成長しません。

時には、少々無理をしてでも伸ばすことも必要でしょう。

一方、会社がリスクに遭遇するのは、停滞期や衰退期よりも、成長期であることもご認識ください。

 

伸ばす時、伸びている時ほど心配して備えることが必要です。

成長局面の会社様の更なるご発展を祈念いたします。

ご自身で融資を受けに行って断られた案件でも、弊所が関与することで

融資を受けられたケースが多数あります。

お客様は一様に驚かれますが、不思議なことではありません。

融資を受けられる力を元々有していたのはお客様自身であり、

弊社はそのことをしっかりとご説明しただけです。

そこに人脈や裏技などありません。

 

■ 融資審査上、絶対に不可欠な要件とは

融資審査を行う上で、絶対に明確にしなくてはならないポイントがあります。

「借したお金を確実に返してもらえるかどうか」です。

いくら審査部長と親しくても、この点を理論的に説明できなければ融資を

受けることはできません。

 

インターネット上には「赤字でも融資を受けられた!」

「債務超過でも融資を受けられた!」などの表現が氾濫しています。

本来は融資を受けられない企業が、裏技を使うことで融資を受けられたような

印象を抱かせますが、最も重要なポイントは、赤字や債務超過ではなく、

「返済できるかどうか」です。

返済できることが明確に説明できれば、赤字や債務超過であっても

普通に融資を受けることが可能です。裏技でも何でもありません。

 

■ 金融機関が融資を断る一番の理由は

審査のポイントはご理解いただけたと思いますが、実は、金融機関が融資を断る

一番の理由は審査に必要な情報の不足です。

「返済できる」ことを明確に説明することが難しいようです。

金融機関の主な情報源は決算書しかありません。

最短でも2か月前、最長だと1年以上も前の情報に基づいて審査をしています。

よって、企業側が正しい情報を適切にディスクローズできなければ、

金融機関は実態と違った回答を出してしまいます。

 

■ 新・税理士事務所の役割

新・税理士事務所とは、税務+財務・金融のスキルを有した税理士事務所です。

税理士事務所は金融機関が知りたい情報を多く持っていますが、これまでは

税務のためだけにしか使われてきませんでした。

新・税理士事務所では、これらの情報を財務・金融にも活用します。

数字が表している意味を金融機関と同じ目線で理解していますので、

金融機関が欲しい情報を適切にディスクローズすることができます。

また、客観的な立場で会計数値にコミットしている点も、金融機関にとっては

大きな安心材料のようです。

 

「返済できる自信があるのに金融機関に融資を断られた・・・」等、

お心当たりのある方は、弊所にご相談ください。

 

■年商対比で、今より10%多くの運転資金を持ち続けることをご提案します。

※有り余るほどの現預金がある会社様・社長様は除きます。

・年商5億円の社長様、追加で5,000万円の運転資金を持ち続けませんか?

・年商2億円の社長様、追加で2,000万円の運転資金を持ち続けませんか?

・年商5,000円の社長様、追加で500万円の運転資金を持ち続けませんか?

 

 

■年商対比で、今より10%多くの運転資金を持ち続けることの長短を考えてみましょう。

○短所は…

・借入金利を2%とすると、経常利益が0.2%ダウンします。

・その他の短所は見つかりません。

借入れと合わせて現預金も増えます。実質の借入金額は増えません。

また、返済の原資はこの借入金です。

借入れ前の資金から返済するわけではありません。

返済しながら現預金も減少しますが、その分借入残高も減少します。

 

○長所は…

・余裕資金を持つことで、資金繰りの苦労から解放されます。

・経営上の安全率が向上します。万が一に備えられます。

・投資などの必要な資金需要に素早く対応できます。(投資に使ったら別途資金調達が

必要になりますが、一刻を争う時はこの資金を利用できるとの意味です。)

慢性的に資金繰り業務に追われておられる社長様は少なくありません。

この資金繰り業務を極小にして、本来の社長業務に専念できます。

 

借入れに対する非論理的な嫌悪感から、ご自身の大切な時間を、

資金繰りという非建設的な活動に費やしていないでしょうか?

・社長様の大切な時間、気苦労が、少しばかりの借入れ金利に劣るとは思えません。

・経営上のまさかに対処できる経営資源の一つ目は資金です。

資金によって時間がかせげます。時間をかせぐことで、経営上の対応が可能になります。

 

■どうすれば、年商対比で今より10%多い現預金を持ち続けることができるのか?

業績の良い時に運転資金の借入れを最大限行ってください。

約定返済付きの運転資金は、返済が伴います。

時間の経過に伴って、現預金残高=借入金残高も自然に減少します。一定間隔で、

借り換え、巻き直しを継続して行います。

◆『借りられる時に借りられるだけ借りる。』

◆『返済分を一定期間ごとに借り替え・巻き直しで補い続ける。』

長期間に渡り、戦略的に資金調達と巻き直しを、さらには金融機関対応を丁寧に行うことで、

ある程度の業績が伴えば実現できます。

 

■中小・零細、小規模企業、個人事業者様が行う財務戦略は上記です。

与信力の小さな会社様が、手持ち資金を極小にして、金利負担を低減しようとする行為は

高いリスクを伴います。

また、極小の資金で、日々資金繰りに気を使いながら貴重な社長の時間を浪費することも

正しくありません。

 

■世の中には、間違えた常識がはびこっています。

・『借り入れは出来るだけ行わない方がよい。』…

財務基盤の弱い会社様には、真逆の指針です。明らかに間違えです。

・『無借金経営を目指そう。借入れは止めよう』…

正しくは、『無借金経営を目指そう。それが実現できるまでは、借入れ で備えよう。』です。

・『資金が必要になったら金融機関に融資を申し込もう。』…

金融機関は、返済原資を有する会社にのみ融資を実行します。

金融機関が貸し出す基準は、その会社の資金需要の有無ではなく、返済原資の有無です。

会社側のニーズとは一致しません。

金融機関は『日傘』しか有していません。『雨傘』はありません。

※一部の制度保証・制度融資のみ例外です。

 

■お金の心配ではなく、経営の心配をしませんか。

・社長は、売上・利益を作ることに集中しましょう。

・社長は、マネージメントに集中しましょう。

・資金繰りは、非建設的な業務です。出来るだけ心配しないように備えましょう。

 

■『お金の心配をしない経営』を目指してください。

金融機関対応を含む財務は、資金需要のある時にのみ行うスポット業務ではありません。

長期目線で戦略的に行う継続業務です。

中小・零細、小規模企業、個人事業者様の多くは、この財務機能が欠落しています。

故に、

・資金繰りが厳しくなってあわてて資金調達に走る

・日々、資金繰り業務に追われる事になっています。

 

■年商対比で、今より10%多くの運転資金を持ち続けることをご提案します。

社長の毎日が、経営が…大きく変わるはずです。