…前回号の続きです。併せてご確認ください。
会社(経営)の健康状態を診断してみましょう。
※毎年この時期にお願いしています。
◆病名3;前のめり症候群
○会社の実力以上に事業を攻めすぎる、組織を大きくし過ぎる病です。
○原因
経営には山と谷があることを知らないことが原因です。
上手く行かないことを想定しない経営者は攻め続けてしまいます。
経営は山で伸ばして谷で固める、山の次に必ずやってくる谷を想定しましょう。
谷を想定しないからこの病にかかるのでしょう。
○症状
持ち合わせた経営資源のすべてを出し切って、ぎりぎりの経営を行っています。
ひとつ判断が狂うと、一挙に経営の根幹が揺らぎかねない状況に陥ります。
企業経営においてはどうしてもこのステージを避けられないこともありますが、
可能な限り回避すべきです。
それを恒常的に続けていると、会社も社長も疲れ果ててしまいます。
極めて危険な状況です。早期の治療が必要です。
○対策
変化に対応できる柔軟性(Flexible)のある企業体を維持してください。
・事業を攻め過ぎないでください。
・ビジネスモデルを早期に固め過ぎないでください。
・経営の推移を小まめに把握してください。
経営者は事業を前に攻め過ぎる傾向にあります。出来る社長ほど顕著です。
行き過ぎるデメリットは、遅れるデメリットよりもはるかに大きくなります。
少し遅れながら攻めてください。ビジネスモデルも柔軟に変化させてください。
そして、経営状況を常に把握してください。
◆病名4;お人好し症候群
○判断が総じて甘く・ゆるくなっています。
○原因
胆力の欠落と人の好さが原因です。胆力は長期間、長時間は継続できません。
また、人の好さが災いして、嫌なことを先送りしがちです。
胆力の維持できる範囲内で判断する、嫌なこと、厳しいことを臆さずはっきり口に出す。
これを意識しないと、甘い・ゆるい経営になってしまいます。
○症状
一歩間違えると仲良し倶楽部になってしまいます。
企業経営はぴりぴりと張り詰める緊張感の中で行うものです。
一つ一つの判断が生死を分け、どちらかと言うと楽しいことより嫌なこと、
厳しいことが多いはずです。
だから、気を休める時間が必要であり、余暇を求めるのです。
これが逆転している状態が常態化している企業は危険です。
○対策
経営判断を明確に(Clearly)にしてください。
・経営判断に『甘さ』『ゆるさ』を持ち込まないでください。
・NOといえる経営者になってください。
・数値(目標、結果)管理を最小単位で徹底してください。
人の好さは、会社に『甘さ』『ゆるさ』を蔓延させ、会社を破滅に導きます。
心に一匹の鬼を持って経営判断を行ってください。
嫌なことに対してもはっきりNOと言える経営者であってください。
また、数値管理を最小単位まで落とし込んでください。
■4大疾病を患わないため、治癒するために、
単純で高収益を目指す経営【SP経営】をお勧めします。
【SP(Simple&Profitable)経営 基本方針】
■第1条:すべてを単純(Simple)にしてください。
第1項:減らしてください。絞り込んでください。
第2項:自社の強み(ツキ)を探して特化してください。
…経営者は事業の幅を広げ過ぎる傾向にあります。絞ることが重要です。
また、会社の仕組みは自然と複雑になりがちです。単純(Simple)化が必要です。
■第2条:高収益(Profitable)な企業作りを目指してください。
第1項:付加価値の向上を目指してください。
第2項:利益管理を徹底してください。
第3項:コストを抑えてください。
第4項:値決めを再考ください。
…事業は付加価値を求め続けることでのみ継続できます。
値決めは重要な経営判断です。安売りは悪です。利益を計り、利益を求めてください。
また、コストは自然に膨らみます。意識して抑え込んでください。
高収益(Profitable)な企業体作りを強く意識してください。
■第3条:変化に対応できる柔軟性(Flexible)のある企業体を維持してください。
第1項:事業を攻め過ぎないでください。
第2項:ビジネスモデルを早期に固め過ぎないでください。
第3項:経営の推移を小まめに把握してください。
…経営者は事業を前に攻め過ぎる傾向にあります。
行き過ぎるデメリットは、遅れるデメリットよりもはるかに大きくなります。
少し遅れながら攻めてください。ビジネスモデルも柔軟に変化させてください。
そして、経営状況を常に把握してください。
■第4条:経営判断を明確に(Clearly)にしてください。
第1項:経営判断に『甘さ』『ゆるさ』を持ち込まないでください。
第2項:NOと言える経営者になってください。
第3項:数値(目標、結果)管理を最小単位で行ってください。
…人の好さは会社に『甘さ』『ゆるさ』を蔓延させ、会社を破滅に導きます。
心に一匹の鬼を持って経営判断を行ってください。
嫌なことに対してもはっきりNOと言える経営者であってください。
また、数値管理を最小単位まで落とし込んでください。