日本政策金融公庫が資本性ローンの取り扱いを開始してから久しくなります。

「既に利用している。」「商品名は知っている。」といった経営者様も多いと思いますが、

「資本性ローンを知らない。」「上手な活用方法を知りたい。」といった経営者様も

まだまだいらっしゃるようです。

資本性ローンの特徴は以下となります。

 

◆特徴その1

・返済方法は、5年超15年以内の期日一括返済です。

約定返済のない長期借入ですので、当初は赤字が見込まれる新規事業での利用や、

経営改善の途上にあり、約定返済額を増やしたくない企業の利用が最適です。

 

◆特徴その2

・無担保、無保証です。

また、仮に会社が倒産した場合、当該ローンは他の債務に劣後します。

他の金融機関の融資判断に悪い影響を与えない借入です。

 

◆特徴その3

・業績に応じて0%代から6%代まで金利が変動します。

業績が悪ければ金利が低く、業績が良ければ高くなります。ある種、配当の様です。

金利として考えると6%代は高いように思えますが、配当コストと考えると許容範囲です。

 

◆特徴その4

・金融検査上は自己資本とみなされる借入です。債務超過に陥っている企業が、

債務超過額以上の資本性ローンを借り入れた場合、瞬時に債務超過が解消したとみなされます。

 

経営改善の途上にある企業が資本性ローンを活用する最大のメリットは「特徴4」です。

足元のキャッシュフローが回復しているにも関わらず、過去の赤字による債務超過がネックとなり、

民間の金融機関から融資を受けられない状況にある場合、

資本性ローンを活用して債務超過を解消すれば、民間の金融機関も融資をしやすくなります。

是非、資本性ローンの活用についてご相談ください。

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