■会社のさらなる成長を望むなら、真似るべき対象会社(以下、
モデル企業と呼びます。)を持ちましょう。モデル企業とは、
自社がなりたい姿に近い会社です。モデル企業を見つけて※ベ
ンチマークしてください。
※ベンチマーク (英: benchmark) は、本来は測量において利
用する水準点を示す語。転じて金融、資産運用などや株式投資
における指標銘柄など、比較のために用いる指標を意味する。
また、広く社会の物事のシステムのあり方や規範としての水準
や基準などを意味する。(ウィキペディアより引用)
真似られるところは謙虚に真似てください。
○出来る限りの情報を集めてください。
信用情報を取り寄せて、モデル企業の収益構造を理解してくだ
さい。上場企業なら事業内容が詳しく適時開示されています。
コンシューマー向けの企業なら、顧客になって使ってみてくだ
さい。できれば成長のプロセスを時系列に調べてください。
事業立地やビジネスモデル、その成長のプロセスを理解するこ
とが重要です。
○良いところを探して真似てください。
事業立地を研究してください。ビジネスモデルを研究してくだ
さい。成長のプロセスを研究してください。長所と弱点を自分
なりに理解してください。良いところを取り入れてください。
モデル企業をベンチマークする方法は、ごく一般的に行われる
手法です。コンサル会社がクライアント企業の経営戦略を練る
ときにも活用します。まず良いところは真似る、それにオリジ
ナリティーを付加することでオンリーワンを目指せます。
■自分自身のさらなる成長を望むなら、師を持ちましょう。行
き詰ったときに助言をもらえる師を持ってください。この時、
答えを求めてはいけません。自分にとっての正解は、誰も教え
てくれません。考え方を確認してください。ヒントをもらって
ください。
自分や自社に対する回答は世の中に存在しません。自分自身の
頭の中にしかないのです。繰り返しますが、求めていいのは考
え方やヒントです。また、師とのお付き合いはつかず離れず良
い距離感を保ってください。
■自分自身の活性化を望むのなら、友を持ちましょう。同じ志
を持つ、同じレベルの友は、時に大きなモチベーションを与え
てくれます。
依存しあう関係ではなく、一定の距離を持った関係であるべき
です。どちらかが相手に依存した瞬間にこの関係は終焉します。
あくまでも対等に、GIVE&TAKEの関係が必要です。
順風満帆に経営を続けられる企業は稀有です。皆無と言っても
間違いではありません。「山あり谷ありまさかあり」が普通で
す。モデルとする企業の研究は、将来の「山・谷・まさか」を
ある程度予測する題材になります。
考え方やヒントをもらえる師は、迷った時の羅針盤になってく
れるでしょう。
同じ志を持つ友は、まさにモチベーションの源泉になってくれ
るでしょう。
●自社のモデルとなる企業
●考え方やヒントをもらえる師
●同じ志を持つ友
意識して持ってください。探してください。