…前回号からのつづきです。

今回のパンデミックは、過去に例を見ないレベルの衝撃を人類
に与えました。経済的なダメージは国家予算の一年分、GDP
の20%、日本だけで100兆円はくだらないとの見立てがありま
す。一方、衝撃が大きいほど、その前後の変化は大きくなりま
す。保守的な日本人に対しても、大きな考え方の変化をもたら
すはずです。

大変大きなルールチェンジが起きるはずです。少なくない過去
のルールが反故にされ、新しいルールがスタンダードになりま
す。精鋭の経営者は『ルールメーカー』として対応してくるは
ずです。我々も狙いたいものです。

■次のような疑問がささやかれ始めました。皆さまはどう思わ
れますか?

◆疑問1:リニア新幹線は必要か?
多くの人がその完成を待ち望んでいました。ところが今は、リ
ニア新幹線の必要性について大きな疑問が湧き出てきました。
不要ではないか?との疑問です。人がいくら早く移動しても、
その速さはITに勝てないからです。東海道新幹線のみで十分
ではないかとの意見が増えてきたようです。

◆疑問2:都心にオフィスは必要か?
一等地の一番立地は永遠に優良物件だと考えられていました。
人口が減少しても、最優良立地の物件価値が下落することはな
い、これが不動産の今までの常識です。ところが今は、都心の
一等地に事務所を構える必然性に疑問が湧いてきました。必要
な理由が見当たりません。そもそも一等地とはどこか?このル
ールが変わりそうです。

◆疑問3:毎日定刻に出勤するのはなぜ?

◆疑問4:商談に都度訪問する必要はあるのか?

◆疑問5:勉強するために集まる必要はあるのか?
(社会人&学生)

◆疑問6:密集した環境に違和感なく滞在できる日は来るのか?

…等々

■コロナショックを経て、以下の概念が大きく変わるはずです。

◆1.【移動という概念】
◆2.【立地(場所)という概念】
◆3.【人同士の距離感】

これらの概念の変化は、今後の経済活動や資産価値に大きな影
響を与えます。【移動という概念】の変化は、【立地(場所)
という概念】を変えます。移動を担う企業体の企業価値は大き
く棄損します。不動産の価値も大きく変わります。不動産デベ
ロッパー・公共交通機関・自動車メーカーなどの企業価値が見
直されるはずです。
また、【人同士の距離感】の変化は、人が集う場所の設計思想
に変化をもたらします。店作りが変わります。「ソーシャルデ
ィスタンス」が流行語にノミネートされるはずです。

ピンチはチャンス、ありふれた言葉ですが、大きなルールチェ
ンジは弱者にとって大逆転のBIGチャンスです。その答えを
見つけられない自分に苛立ちながら今を過ごしましょう。

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が打ち出されています。ご遠慮なく当事務所までお問い合わせ
ください。

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