前回号の続きです。

〔※ビジネスモデル俯瞰図とは、ビジネス全体の構造や流れを
把握し、事業の構造や事業の特徴、損益構造などをわかりやす
く整理した図表のことを指します。〕

事業全体の活性化や事業立地の付加・転換など、事業自体をそ
の本質から見直そうとするときは、ビジネスの全体像を現した
ビジネスモデル俯瞰図を作ってみるとわかりやすいです。
ビジネスモデル俯瞰図を使って、事業の活性化を図りたいとき
の着眼点を整理いたします。

■着眼点14:シェア型キッチンを活用して、自店舗を持たず
にデリバリーサービスを展開するゴーストレストラン!
〔※食の世界をつなぐWebマガジンFoodist(飲食店.com提供)
の記事から一部を引用させていただきながらご紹介します。〕

●「Uber Eats」や「出前館」(その根底はITですが)は、
飲食業の姿も大きく変えました。デリバリー機能が飛躍的に発
展することで、デリバリー業態に無限の可能性を与えました。
自前で配達要員を持たなくても、紙のチラシを広く配布しなく
ても、デリバリービジネスを始めることができます。
一方、シェア型キッチンの誕生は、デリバリー専門飲食店の開
業を後押ししてくれます。

以下、WebマガジンFoodist(飲食店.com提供)の記事から引
用。
「…『キッチンベース』では約20坪の広さのスタイリッシュな
空間に、独立した4つの厨房設備や調理機材がある。日中は複
数のデリバリープラットフォームを活用したデリバリー専門店、
そして夜中から早朝にかけては宅配・仕出し弁当の仕込み場所
として活用していく。また、場所の提供のみならず、開業や運
営に必要となるデリバリープラットフォームの登録手続きをは
じめ、配達要員の確保や開業後のマーケティングサポートなど
もすべて運営側が行う。さらに、売上や客単価、リピート率な
ど、販売促進に必要となるデータを独自のシステムで算出し、
分析結果をシェフに提供するなど、「シェフがトライしやすい
環境」を目指した。今年2月、募集をかけたところ、実に100人
以上のシェフから応募があったという。…」引用終わり。

◎複数のシェフ(ゴーストレストラン)が同じ場所に集まって、
切磋琢磨しながら料理を開発してデリバリーで販売できます。
実店舗を開業するのと比べると、その開業に関するコスト・手
間暇は圧倒的に軽減されます。接客サービスを必要としないの
で、料理の味の磨き込みに集中できます。デリバリーなので品
ぞろえを絞り込むことも、また、お隣さんとの組み合わせでメ
ニューの幅を広げることもできます。
開業や運営に必要となるデリバリープラットフォームの登録手
続きをはじめ、配達要員の確保や開業後のマーケティングサポ
ートなどはすべて運営側が行ってくれます。さらに、売上や客
単価、リピート率など、販売促進に必要となるデータを独自の
システムで算出し、分析結果を提供してくれます。

IT革命は世の中を大きく変えると言われだしてから20年が経
過しました。ITをベースに様々なソリューションが開発され、
そのソリューションを使ったさらなるソリューションが創造さ
れ続けています。
「Uber Eats」や「出前館」、シェアリングエコノミー、WEB
マーケティング…シェア型キッチンを活用して、自店舗を持た
ずにデリバリーサービスを展開するゴーストレストラン!とは、
これらの技術の融合の結果創造された、新しい飲食業の姿でしょ
うか。

◎おいしい料理を提供したいからお店を出店する…そのために
は物件を確保して、品ぞろえを広げ、スタッフを雇用して、で
きるだけ長時間営業して…
別の選択肢が提供されています。

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