二月からは、銀行との付き合い方をテーマにお話ししていきま
す。

銀行対応というと、
・融資を受けるときだけ関係するもの
・資金が苦しくなったときに考えるもの
という印象を持つ経営者も少なくありません。

実務の現場で感じるのは、銀行との関係は日常の積み重ねで決
まるという点です。
資金が足りなくなってから突然相談しても、選択肢は多く残り
ません。

銀行は、融資の可否だけで会社を見ているわけではありません。
・どのような姿勢で経営をしているか
・数字をどの程度把握しているか
・先を見た判断をしているか
こうした点を、普段のやり取りから確認しています。

一月にお伝えしたキャッシュポジションの基準は、銀行対応と
も密接につながっています。最低でも月商一か月分以上のキャ
ッシュを意識して管理している会社は、資金繰りに対する考え
方が整理されており、その考え方は、銀行との会話にも自然に
表れます。

例えば、「資金が減ってから相談するのではなく、基準を下回
りそうな段階で現状を共有する。」この姿勢だけでも、銀行側
の受け止め方は大きく変わります。

銀行は、困っている会社を切り捨てたいわけではありません。
一方で、状況が見えない会社に対しては慎重になります。
数字を把握し、基準を持ち、先を見て動いているかどうか。
ここが信頼の分かれ目です。

銀行対応で大切なのは、うまく話すことではありません。
・正確に経営状況を把握していること
・無理な経営をしていないこと
・判断に一貫性があること
この三点が伝わるだけで、関係は安定します。

今月は、
・銀行が何を見ているのか
・どのタイミングで相談するのが望ましいのか
・どのような説明が評価されやすいのか
を順番に整理していきます。

銀行を味方にできるかどうかは、特別な交渉力で決まるもので
はありません。
日々の財務管理と考え方の延長線上にあります。

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