新年度に入り、中小企業庁から「2025年度 中小企業施策利用
ガイドブック」が公開されました。
このガイドブックには、経営力強化や資金繰り、事業再構築、
事業承継、創業支援など、あらゆる経営フェーズに対応した支
援制度が一覧形式で整理されています。

「制度はたくさんあるけど、自分には関係ない」と思っていな
いでしょうか?
しかし、いざというときに頼りになる制度を知っているかどう
かで、経営の打ち手には大きな差が出ます。支援策は“困って
から”ではなく、“困る前”に活用できるようにしておくことが
重要です。

たとえば、金融分野では日本政策金融公庫や信用保証協会を通
じた低利融資、セーフティネット保証、資本性ローンなどの制
度が整理されています。これらは資金繰りが厳しいときだけで
なく、成長資金として活用することもできます。

また、経営力の強化に関する支援も多彩です。専門家派遣や経
営革新計画の認定支援、DXや事業再構築に関する補助制度も
紹介されています。こうした支援は、補助金の取得だけでなく、
銀行との信頼関係を築く材料にもなり得ます。

さらに、事業承継やM&A支援といった中長期的な課題への対
策も強化されています。経営者自身の引退や世代交代が近づい
ている場合、早期にこうした制度を確認しておくことが大切で
す。

ガイドブックの中身はボリュームがありますが、「今の自社に
関係あるところだけ見る」だけでも十分価値があります。必要
であれば、当事務所に相談しながら読み解くこともおすすめで
す。

支援策を「制度」として眺めるのではなく、「経営の引き出し
のひとつ」として持っておくと環境変化への対応力がまったく
違ってきます。

中小企業向けの支援策は年々アップデートされています。せっ
かく用意された道具を使いこなすためにも、一度この機会にガ
イドブックをチェックしてみてはいかがでしょうか。

■2025年度版中小企業施策利用ガイドブック
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/g_book/2025/index.html

○金融機関対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会
正会員事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。

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