…前回からのつづきです。

自社の経営をより良くするためには、今のビジネスモデルに新
しいアイデアを付加することが一つの道です。そのためには、
様々な経営の法則を一つでも多く頭に入れてください。
経営者として知っておくべき知見は星の数ほどありますが、ほ
んの一部を紹介します。

■コントロールするのか?適合するのか?(SP経営協会)

○経営の対象には…
◆1:コントロールできる事
◆2:頑張ればコントロールできる事
◆3:コントロールできない事
の三つがあります。

○経営を安定・成長させるためには…
◆1:コントロールできる事を完全にコントロールする事
◆2:頑張ればコントロールできる事をできるだけコントロー
ルする事
◆3:コントロールできない事には、できるだけ適合する事
※特に、時流には積極的に身を預けるぐらい適合する事が重要
です。絶対に逆らってはいけません。

コントロールできる事をコントロールしない事を『放漫経営』
と呼びます。頑張ればコントロールできる事をコントロールし
ない事を『怠慢経営』と呼びます。コントロールできない事を
コントロールしようとする事を『独り善がり経営』と呼びます。
さらに、時流に逆らう経営は『最も愚かな経営』です。

■低粗利益率のビジネスは、小資本企業には不向きです。
(SP経営協会)

粗利益率は外部との関わり度合いで決まります。
粗利益率20%、これはエンドユーザーに届くまでの役務・価
値の内の、80%は自社以外が担っている・生み出しているこ
とを意味します。同様に、粗利益率50%はその関わり度合い
が50%、粗利益率100%はそれが100%であることを意
味します。

◆粗利益率100%が必ずしも優ではありません。
粗利益率100%とは、ユーザーに商品やサービスを届けるま
でに、他人の力を借りないことを意味します。良く言えば自前
主義、悪く言えば協業ができない、故に、一般論として粗利益
率100%のビジネスは大きくなりません。

◆一方、低粗利益率のビジネスは、小資本企業には不向きです。
低粗利益率のビジネスは、大資本家向けです。他人の知恵と、
自身の資本力・資金力をうまく活用して利益を上げます。金融
業や商社がこれに該当します。

小さな資本しか持ち合わせていない中小・零細企業や独立開業
者は、「金は無いけど知恵を使う」ビジネスを行っていかねば
なりません。その多くを他人の力に頼る低粗利益率ビジネスで
成功することはできません。極めて難解です。
小資本企業にとっての適正な粗利益率とは…(感覚論で恐縮で
すが、最低でも)40%以上を目指してもらいたいと思ってい
ます。

…次回につづく

●まさかのコロナショック、大変ご苦労されておられる経営者
様も少なくないはずです。それでも、明るい未来に希望を持っ
て、日々精進していこうではありませんか。

本年もお世話になりました。良い新年をお迎えください。
感謝・合掌

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です