おかげさまで、「財務面を強化したい。」という新規のお問い合わせが増えて参りました。

中小企業の財務面を強化するための当協会の活動が、少しずつ認知され始めたような気がします。

しかし、お問い合わせをいただいたお客様と話をしてみると、「財務」という業務に対して、

「漠然としたイメージは持っているが、実は具体的な業務内容については理解できていない。」

というお声を良く耳にします。

ウィキペディアによると、財務とは、

・資産、負債、損益、キャッシュフローの管理

・資金の調達、および調達した資金の運用となっています。

「資産、負債、損益、キャッシュフローの管理」とは、具体的には、試算表と資金繰り表を

作成することです。試算表を作成することによって、資産、負債、損益の状況を知ることができ、

資金繰り表を作成することによって、資金の状況を知ることができます。

しかし、財務の本当の価値は、次の「資金の調達、および調達した資金の運用」にあります。

金融機関等から資金を調達する活動、そして、調達した資金をどの分野に投下するのが最良かを

シミュレーションすることです。

■ 財務の具体的な業務内容を以下にまとめます。

1.試算表と資金繰り表を作成します。試算表と資金繰り表は、あらゆる財務的な判断を行うための

基礎資料となります。

2.資金を調達します。倒産しないため、事業を拡大するために資金は必要です。十分な資金を

確保し続けられるよう、定期的に資金調達を行う必要があります。

3.資金の運用方法について検証します。どの中小企業も潤沢な資金がある訳ではありません。

人を新たに雇うべきか?外注にするべきか?など、資金をどのように使うのが一番効果的かどうか、

しっかりと検証して使いみちを決定する必要があります。

試算表や資金繰り表を作成することが財務ではありません。作成した資料と実際の経営状況を

考慮して、最良の判断を行うことが財務の本当の価値です。

いくら大企業の財務部で活躍した人材でも、中小企業の事情が分かっていなければ適切な

判断はできません。

ここに中小企業の財務の難しさがあります。

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