その事業が将来立ち上がるかどうか?こんなことはだれにもわかりません。

それでも論理と蓋然性から、高い確率で重要な問題点を指摘して

助言することは出来ます。

(※この確率にあてはまらない天才事業家は除外する前提で読んでください。)

 

■「創業事業計画によくある10の間違え!」(実例です。)

以下のような創業計画書は少なくありません。

 

◆1:創業1期目が赤字、2期目に追加の資金調達(融資)を目論む計画

創業1期目が赤字の時、2期目の資金調達は容易ではありません。

創業時の自己資金と創業融資で、黒字化まで自力で持っていかないと、

次の融資はほぼ受けられません。計画の見直しが必要です。(財務無策です。)

 

◆2:創業自己資金300万円で初年度の資金調達金額3,000万円とする計画

計画自体が無謀に見えます。創業時に、こんな多額な融資はほぼ受けられません。

計画の見直しが必要です。(財務無策です。)

 

◆3:創業自己資金50万円の会社が、創業1期と2期で累計6,000万円の赤字を

出す計画

どんなに経歴や計画書が立派であっても、この計画を支持する金融機関はありません。

そもそも力不相応な計画に見えます。計画の見直しが必要です。(財務無策です。)

 

◆4:創業三ヵ年計画の資金繰りの辻褄が合っていない計画

資金繰り計画書を作ったら資金ショートします。資金繰り計画を持ち合わせていないので、

矛盾に気づいていません。計画の見直しが必要です。(財務無策です。)

 

◆5:創業三ヵ年計画に、創業融資の返済原資を見出せない計画

返済を賄う利益を計画段階から計上できていません。

返済原資の無い融資を金融機関は行いません。計画の見直しが必要です。

(財務無策です。)

 

◆6:創業自己資金300万円、資金的にはぎりぎりの計画ですが、創業融資を

とりあえず受けない計画

「とりあえず自己資金でやってみて、必要になれば融資を受けたい。」この考え方は

根本から間違えています。

行き詰まった時に融資を受けられる可能性は高くありません。

最初に創業融資を受けるべきです。(財務無策です。)

 

◆7:創業自己資金50万円の会社が急成長して、3期目の期末に従業員が

250名になる計画

力不相応な計画に見えます。250名を雇用する…これを実現するコストだけで、

期間中に数千万円程度必要です。

 

◆8:売上・利益計画の割に、経費が少なすぎる計画

販促費や経費を過少に見積もっているケースも少なくありません。

甘すぎる計画に見えます。上手く行きすぎる計画に蓋然性は見出せません。

 

◆9:既存のサービスの単なる安売りで売上が取れるとする計画

安くして、差別化して、かつ、利益を出して…実現できる蓋然性がありません。

 

◆10:既存のサービスを多数組み合わせ総合化することで差別化しようとする計画

ワンストップにして差別化する…実現できる蓋然性がありません。

 

■上記の事象は、計画書を少し見ればわかります。

◆1~6は、財務的な整合性を欠いています。明らかな財務無策で、計画の見直しが

必要です。

◆7は、雇用にかかる手間暇・コスト、さらには、マネージメント体制を作りあげる

大変さをよく理解できていないことが原因でしょう。計画の見直しが必要です。

◆8の経費の過少計上もよく見かけます。最初からミスなく上手にコストを掛けられる

ことが前提です。試行錯誤の費用が見込まれていません。計画の見直しが必要です。

◆9の安売りモデル、10の総合化モデルもよく見かけます。

安くしても利益を出せる、総合的に組み合わせても、一つ一つが弱くならない理由が

不明瞭です。既存の企業は、安くすると利益が出ないから、組み合わせると一つ一つが

弱くなるから、これができないのであって、このできない理由を解決せずに、

安く・総合的に…とする発想は根本から間違えています。

ビジネスモデルの練り直しが必要です。

 

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