前回号のつづきです。

言い古された言葉ですが、時代は大きく変わっています。特に
1995年以降のIT革命は、ビジネスのルールそのものを変えて
しまいました。であるにもかかわらず、多くの中小企業は昭和
中期の考え方で、ビジネスモデルで経営を続けています。

日本の一人当たり労働生産性がOECD加盟38カ国中28位(IMF
は、2022年は30位に下がると予測)にまで落ちてしまった大
きな原因の一つには、これが挙げられるはずです。

新しいビジネスのルールに適合させること、時流・トレンドを
捉えること、言い換えると、そのためのイノベーションに励む
ことが急務です。

以下、時流・トレンドに適合して、イノベーションを起こすた
めの8つのヒントについて言及します。

◆1.デジタルシフト!

〇デジタルが主、リアルが補完する、パワーバランスが変化す
る!
※試着(現物確認)・リサーチ専門店の出現!
※基本はデジタル、リアルは限定的に!

◆2.中間流通、小売業の衰退!

〇中間事業者はニューミドル(販売代理⇒購買代理)の立ち位
置を確保!
〇メーカー(サプライヤー)はD2C(C2M)マイチャンネ
ルの構築!
〇プラットフォーマーと共存!

◆3.マネタイズ、投資思想、顧客との関係性の変化!

〇売り切りからサブスク(継続課金)への転換を図る!
〇フリービジネスの更なる台頭!マネタイズポイントの変化!

◆4.商品・サービス提供からソリューションの提供へ!

〇もの・こと提供者からソリューション提供企業への転換!
※ブリヂストンはタイヤメーカーからソリューション提供企業
へ!

◆5.業界分類の崩壊!

〇現業界にこだわらない事業展開!業界の壁の破壊!事業立地
の変更!
※アマゾンは、物販⇒クラウド⇒金融⇒…

◆6.持たざる経営、保有のデメリットが顕在化!

〇日本のBIGカンパニーは保有のデメリットと戦う!
※人・ハード…余剰整理との戦い!

◆7.経済の効率化が進む!

〇本格的な人余りの時代が到来する!
〇大企業は余剰人員・余剰設備の削減と戦う!
〇ベーシックインカムの検討・導入?

◆8.格差が拡大する!

〇中小企業はアッパーニッチで自社領域の確保を目指す!
※ロアマスに生きる余地は少ない!

絶対に逆らってはいけない相手は時流・トレンドです。時流と
いう強烈なうねりに適合しながら、自社の経営をより良いもの
に作り込んで行きましょう。

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