■経済産業省(国)は、日本の中小企業に大きな変化を促した
いようです。大きな変化とは、「新分野展開や業態転換、事業・
業種転換等の取組、事業再編」などを挙げています。これらを
目指す企業体に対して、総額1兆1,485億円、通常枠100万円~
6,000万円、補助率2/3の補助金を予算化しました。また、認定
支援機関(や金融機関)と共同で事業計画を策定し、両者が一
体となって取り組むことを条件としています。
この補助金だけではなく、日本政策金融公庫や保証協会を後ろ
盾にした有事の資金供給も併せて、大きな変化「新分野展開や
業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編」を遂げて欲し
いとの国の願いです。

■経済産業省に言われるまでもなく、中小企業の経営課題は
「新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編」
などであって、目先の売上アップなどの対症療法ではありませ
ん。コロナ禍をきっかけに、より大きな変化を目指すことを経
営課題に取り組む好機です。

■「新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再
編」とは何か?様々なテーマが候補に挙がりますが、それらを
以下に列記しました。容易ではありませんが、経営課題として
考えてみてください。

◆1:事業立地変更への挑戦

◆2:現業界の壁を破ることへの挑戦

◆3:脱・規模至上主義への挑戦
1.絞り込みへの挑戦
2.持たざる経営への挑戦

◆4:生きる世界の変更への挑戦
1.顧客属性変更への挑戦
2.商品・サービス高付加価値化への挑戦

◆5:新・ビジネスモデルへの挑戦
1.サブスク1.0⇒2.0への挑戦
2.D2C(C2M)への挑戦
3.ソリューション提供への挑戦
4.プロダクト化への挑戦
5.プラットフォーマーへの挑戦
6.デジタルシフトへの挑戦
7.ニューミドルマンへの挑戦
8.コンテンツビジネスへの挑戦
9.同業者支援・FCの本部化への挑戦
10.その他

◆6:イグジット&承継の実施

◆7:その他

過去数十年間以上、少なくない中小零細事業者は、目先の売上
アップなどの対症療法を唯一の経営活性化策と捉えて経営のか
じ取りを行ってきました。結果として、斜陽化したレッドオー
シャン市場で、オワコン化したビジネスモデルで、低い生産性・
収入で、長時間働かざるを得ない状況に陥っています。
コロナ禍からの脱却を大儀に供給される補助金や融資制度を、
真の事業再構築に活用することが求められます。

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