前回号では、【規模拡大を目指す計画書】ではなく、【企業価
値を向上させる計画書】の立案をお願いしました。ここでは、
企業価値の向上策について、整理いたします。

■企業価値を向上させるための4つのポイント!

◆1.脱・売上至上主義!
・売上の大きさではなく利益の大きさが重要
・同じ利益なら、売上は小さいほうが良い

売上には高品質な売上と安物の売上があります。企業価値は売
上の純度に相関します。売上の純度が高い企業ほど、その企業
価値は高くなります。売上の純度を高める経営、純度の低い売
上を取り除く経営を行ってください。企業価値が向上します。

◆2.売り切りから継続販売、継続的なサービス提供へ!
・所有から利用へ、顧客ニーズは変わってきた
・一過性の売上より、継続する売上の方が良い

顧客ニーズは、所有から利用へと変わってきました。経営的に
も、売切りの一過性の売上よりも、継続的な売上の方が安定し
ます。また、継続的に利用してもらうためには、商品やサービ
スに進化・発展が求められます。継続的な集金モデルを有する
企業には、それに相当する企業価値が与えられます。

◆3.持たざる経営への移行!
・総資産の大きさではなく純資産の大きさが重要
・同じ利益なら、従業員は少ない方が良い
・同じ費用総額なら、固定費は小さく、変動費が大きい方が良

資産には価値ある資産とそうでない資産があります。企業価値
は資産の純度に相関します。資産の純度が高い企業ほど、その
企業価値は高くなります。資産の純度を高める経営、純度の低
い資産を持たない経営を行ってください。企業価値が向上しま
す。

◆4.良い事業立地を選定する!
・どこにでもある事業ではなく、レアな事業を行う方が良い
・飽和した成熟市場を攻めるより、成長性のある市場の方が良

・相対的優位に立てる市場が面白い

事業は、いかに上手に運営するか(マネージメント)の前に、
どんな事業をするか(事業立地の選定)が重要です。取り組む
事業を間違えたら、経営の成果、企業の価値向上は限定的です。
企業価値を高くとるためには、事業立地の選定が重要です。

◎企業の規模ではなく、企業の価値に重点を置いた経営に移行
しませんか。そのためにも、事業計画書を作って、又は、作り
直してみませんか。今から作る事業計画書は、【規模拡大を目
指す計画書】ではなく、【企業価値を向上させる計画書】にし
てください。

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