雑駁とは『雑然として統一がないこと。また、そのさま。』を
意味します。この雑駁さは会社の屋台骨を蝕みます。社長自ら
が率先して、雑駁さを排除する努力を続けてください。

■社長ご自身の自己診断をお願いします。

□ 自分が書く文章に誤字・脱字はほとんどない。
□ 自分の発する言葉に誤り・失言はほとんどない。
□ 自分は決めたことを継続して実行できる。
□ 自分は時間・納期に正確だ。
□ 自分は出来る限り論理的に考え行動している。
□ 自分は出来るだけ体系的・網羅的な思考を意識している。
□ 自分の考えには一貫性がある。

事業を構築するのは、『数百万点以上の部品からなる精巧なプ
ラモデルを組み立てるようなものだ。』と思っています。
『精密に設計し、正確に組み立てる』ことが必要条件です。
(十分条件は別にあります。)
最大の敵は、『雑駁な』思考や行動です。

■『脱・雑駁』のためには、正確に行動することが重要です。

・自身のアウトプットには、その正確さを求める。
・自身が発する言葉には、その正確さを求める。
・約束は確実に履行する。
・時間は確実に守る。3分遅れではなく、5分前で行動する。
・納期は厳守する。ギリギリではなく、数日早めに納める。

人間は過ちを犯します。間違えたり、遅刻したり…ゆえに、自
身を厳しく統制しておかないと、ダラダラの人生になってしま
います。『雑駁』な人は、このダラダラを許容してしまうので
しょう。
ほんの少しの許容が、徐々にその限度を増していきます。
・間違いだらけのアウトプット。
・裏付けや哲学の無い発言。
・細かい約束を反故にしても気にならない厚かましさ。
・3分遅れを許容する時間管理。
・納期ギリギリの業務管理。

◎行動の雑駁さは三流の証です。行動の正確さ・緻密さを維持
継続しましょう。

■『脱・雑駁』のためには、考え方の正確さが重要です。

・考え方に一貫性を持たせる。
・考え方から論理矛盾を排除する。
・考え方に沿った行動を心掛ける。

一貫した考え方に沿った企業運営を行わなければ、その企業は
体を成しません。ダッチロールします。
・良い商品やサービスは、一貫した考え方から創造されます。
・良い顧客は、企業の考え方に賛同してお付合いしてくれます。
・従業員も同じです。

◎考え方の雑駁さは三流の証です。一貫した考え方を貫きまし
ょう。あわせて、考え方に沿った行動を心掛けてください。

■『雑駁』は企業経営の最大の敵です。

『数百万点以上の部品からなる精巧なプラモデルを組み立てる
(比喩)』事業構築のプロセスにおいて、『雑駁』は最大の敵
です。このウイルスは、シロアリのように企業の屋台骨を蝕み
ます。
・社長は、自分自身の『雑駁さ』を徹底的に排除する努力を続
けましょう。

この前提で、
・社内にはびこる『雑駁さ』に対しても、厳しく対処しましょう。
『雑駁さ』を互いが責め合う文化を構築しましょう。

一流は、間違えなく『雑駁』ではありません。
一流を目指しましょう。

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